「見ていてイラつく！」、「綾がにわかすぎ！」など、Amazonプライムビデオの配信で良くも悪くも話題になったドラマ『東京女子図鑑』。
2023年現在、この『東京女子図鑑』が「Amazonプライムで見れない」、「なぜか配信終了している」といった情報がウェブ上にあふれていますが、実は変わらず見られます。
この記事では、エンタメとしても、「そんなにイライラするの？」といった興味本位でも、まだまだ見る価値ありありの『東京女子図鑑』を見る方法をさくっとお伝えしていきます！
配信終了なんてしてない！『東京女子図鑑』をAmazonプライムで見る方法
巷には、「『東京女子図鑑』が見られる方法」を紹介すると思わせて、NetflixやU-NEXTなどの関係ないサービスを延々あげつらった挙げ句、最終的には「現在、どの動画配信サービスでも『東京女子図鑑』は見れませ～ん」と結論づける記事があふれかえっています。
誰も動画配信サービスのことなんて聞いてないのに、お手本のようなクソ記事。
ですが、2023年9月現在も『東京女子図鑑』はAmazonプライムビデオで配信され続けているのです。
以下のリンクに入ってみてください。
タイトルが『Tokyo Girl』と英語になっていますが、中身はあの『東京女子図鑑』そのまま。
Amazonプライム会員であれば、すぐにでも見ることができます。
もしまだAmazonプライム会員でなければ、この機会に入会してみるのも手です。
Amazonプライムは頻繁に30日間無料キャンペーンをやっていることが多いので、たとえば以下のリンクから入ってみると、もしかしたらキャンペーンの対象になっているかもしれませんよ。
『Tokyo Girl』とは？『東京女子図鑑』とは何が違うの？
この『Tokyo Girl』について、『東京女子図鑑』との違いは特にAmazonプライム上では書かれていません。
ですが、『Tokyo Girl』の配信年が2018年になっていることから考えると、アメリカのAmazonプライムビデオで同年『Tokyo Girl』として配信されたものが、現在日本でも見られるようになっているようです。（なお、オリジナルの『東京女子図鑑』の配信開始は2016年から）
この『Tokyo Girl』は、あらすじの記載もすべて英語になってはいるものの、それ以外は日本語版オリジナルの『東京女子図鑑』と同じ。
主人公・綾から見た少し屈折しつつもキラキラと生きる（生きたい）『東京女子図鑑』をツッコミを入れながら楽しむことができます。
ちなみに『Tokyo Girl』は、アメリカのAmazonでも現代の東京の女性や社会を表現したものとして捉えられているようで、評価も星4.5と非常に高くなっています。（2023年9月現在）
『東京女子図鑑』はあくまでフィクションで、必ずしも現実の東京の女性をあらわしてはいないことは強く主張しておきたいけど！
『東京女子図鑑』あらため『Tokyo Girl』の作品情報
『Tokyo Girl』（『東京女子図鑑』）は、2015年に「東京カレンダー」のウェブサイトで連載された小説を原作としています。
小説は出版もされ、現在はKindle版が販売されています。
主人公・綾の一人称で偏見に満ちて描かれる物語は当時から破壊力があったようですが、2016年に水川あさみさんの主演でAmazonプライムビデオのオリジナルドラマとして配信が開始されると一気に話題が拡散。
全女子からかなりの反感が持たれそうな綾の人生観や、自意識満載のセリフも、ドラマとして癖の強い様々な登場人物とともに（若干）相対化されることにより、相変わらずの賛否両論の要素は残しつつも、エンターテインメントとして優れた作品となりました。
その評価は、『東京女子図鑑』のAmazonのレビュー上の評価（2023年9月現在で星4.2！）、海外での『上海女子図鑑』などのシリーズ化、男子版の『東京男子図鑑』がのちに登場したことからも間違いないでしょう。
各話20分前後、全11話のコンパクトなシリーズにまとまっていることもあり、『Tokyo Girl』は現在でも「見たい！」という人が絶えない人気コンテンツとなっています。
全部見ても4時間ほどだから、一気見にもいいかも。
『Tokyo Girl』全11話のあらすじ（日本語）
Amazonプライムビデオの『Tokyo Girl』のページ上は、あらすじも含め、すべて英語になってしまっています。
以下は参考まで、日本語版のあらすじです。（動画本編はしっかり日本語なのでご安心ください！）
主人公・綾（水川あさみ）が23歳で上京してから40歳になるまで、東京だからこその価値観や事象に翻弄されながらも強く生きる女性の人生模様を、その時々に暮らす街を背景に恋に仕事に、悩みつつも成長していく過程を描く。(C)ワタナベエンターテインメント
なお、以下は各話のあらすじです。
あらすじを読むだけでもツッコミどころが多すぎて、きっとうずうずニヤニヤしてしまうはず！
「人から羨ましがられるような人になりたい」と、東京への幻想を抱く秋田の女の子、綾。高校最後の夏休み、綾は東京・原宿の地に降り立ち、田舎で可愛いと言われていた自分が見向きもされない現実に直面し、井の中の蛙だったことを思い知る。再び東京に向かう日を夢見て地方大学での日々に耐え、就職活動に勤しみ5年後。新たな気持ちで綾の上京生活が幕を開ける。一人暮らしの最初は三軒茶屋。就職先は恵比寿のアパレル会社。そこで働く女性たちはアフター５を謳歌するための自分磨きに余念がなかったり、一見して地味だがやりがいのある仕事をこなしたりと様々。そんな職場の中で自分はどんな東京の女性になろう、と考える綾。そんなある日、自宅の近所で道に迷っているところを助けてくれた直樹との偶然の再会をはたして。。。
三軒茶屋で出会った直樹は三軒茶屋の街のように飾らない笑顔が素敵な男性。同郷ということもあり、いつしか魅かれあい自然体でいられる関係に幸せを感じる綾。会社の業務や人間関係にも慣れてきた。一方社内の女性たちは相も変わらず合コンに躍起になっている。合コンマスターの涼子は、肩で風切るタイプの有希と事あるごとに火花を散らしている。女同士の恐ろしいバトルを見守る圭介と綾、そして直樹は有希の不倫ぐせにヒヤヒヤ。数多くのバトルを繰り広げていた涼子と有希にとうとう決着のゴングが鳴る。。。
責任ある仕事を任され、バリバリ働きながら三軒茶屋にはいつもホッとできる直樹が待ってくれている。全てが順調で幸せ。しかしそんなささやかな幸せにどこか満足できない綾。最近全く参加していなかった合コンに、キラキラした新しい出会いを求め参加してしまう。そこには直樹とは全く違う「恵比寿」という土地のように自信を持つ男性や、自分がどんなに優れているかを気にする男性などがいた。その中で一際目を引くイケメンエリート男性・隆之が。隆之に一目惚れする綾。地元にいても手に入る平和な幸せではなく、東京の大人の女性として輝くことを選んだ綾は、三軒茶屋の街にさよならを告げる。。。
三軒茶屋から恵比寿の街へと生活を変えた綾は、ブランド立ち上げのリーダーになり、仕事も遊びも順風満帆な日々を送っていた。隆之と恵比寿を満喫するデートを重ねていたある日。「俺は結婚しないよ。システムに縛られない関係を大事にしたい」と言う隆之に驚きつつも、恵比寿と隆之の魔法にかかった綾は、仲の良い先輩の圭介の助言も聞かず、これが自分の求めているものだと信じて疑わなかった。しかし、綾の20代最後の誕生日、一緒に過ごそうと隆之と約束した待ち合わせの場所に隆之の姿はなかった。魔法はいつかは解けるのだと知った綾は、新たな決意をする。。。
綾はいよいよアラサー突入。同僚たちも、これからも同じ職場で働くか、新しい場所に転職して更なるキャリアアップを図るか、考え始めていた。隆之と別れ、上司に「君の能力に対する評価なんて今がマックス」と言われてしまった綾は、次なるステージでキャリアアップしようと転職サイトに申し込む。運良く超有名ブランドの面接の機会をゲットした綾は、キラキラした恋と若さ溢れる街「恵比寿」を背に、更なる高みへと駆け出していくのであった。自分の幸せを見極める分岐点。選んだ道は正解なのだろうか。。。
転職して１年。綾の上司・杏奈は仕事に対してとても厳しいが、綾は必死にくらいつき、毎日充実した日々を過ごしていた。ある日、おつかいものを買いに行った先で、以前立ち寄った呉服店の主人・幸和に出会う。大人の香り漂う幸和は既婚者だったが、甘美な大人の関係と、幸和から教わる一流の贅沢や、一流の女への階段を上っていくことに目がくらんでしまう綾。一流の女になることと、温かな家庭を築くこと。幸せはいったいどこにあるのか。綾の出す答えは。。。
幸和との甘美な関係に自ら「別れ」を選択したにも関わらず、幸和のそっけない幕引きに納得できず鬱々とした時を過ごしている綾も、３３歳。同期の友人たちがみんな母になっていた衝撃から、人生のゴールを「結婚」へとセットし、結婚相談所に登録する。そこで「まあ、悪くはない」夫・真人と出会い、銀座で一人前の女性として闊歩していた綾は、次なる場所として「豊洲」へ。全てが完璧な白馬の王子様なんていない。現実は妥協と自らへの説得で築かれてゆくものだ。そんな「悪くない日々」に身を委ねる綾だった。。。
豊洲での生活の中で、仕事でも大きなプロジェクトを抱え、充実した生活と居場所を築いている綾。しかし、外での成功に比べて夫婦生活は少しずつ歯車の噛み合わなさが目立ってくる。どこにも行き場のない苛立ちが積もってくる。仕事の充実とともに家庭も充実・・・とはうまくいかないのが現実である。豊洲に暮らす住人たちも様々。子供の成長を楽しんでいる母たち、子供を持たない幸せを語る妻たち、幸せそうに見られたい女たち、そして綾。真人との結婚生活の中で、子供を持つことへの憧れと、仕事の充実、夫婦の価値観・・・少しずつ自分自身を見失い始める綾だった。。。
舞台は代々木上原。自分を取り戻すため、少し立ち止まって考えるため、綾は真人との別居を決意。代々木上原の街は一定の距離感と優しさで包んでくれる。かつて、恵比寿の隆之を奪い去っていった美愛と再会し、美愛の花屋でロハスな女性たちとフラワーアレンジメントを楽しんだり、よく行くカフェには可愛らしい航平という男の子がいて癒してくれる。そんなロハスな一人生活にある日、真人が訪ねてくる。「離婚してくれ」…真人の衝撃の告白、航平との唐突な一夜、友人からの再婚の勧め。まだまだ綾の人生は落ち着かない。。。
成り行きで何となく付き合っている年下の航平は、将来のビジョンもなく、綾に甘える子猫のような存在だが、綾の傷を少しだけ癒してくれている。一方、美愛のアレンジメント教室で知り合った玲子から紹介された良輔という男は、地元コミュニティの中で生活水準の高さばかり語り何とも噛み合わない。そんな日々の中で綾は気づく。今まで築いてきた東京での自分の居場所は、自分の欲しかったものではないことを。東京という過酷な街でどんなに頑張っても手に入れられないものが山ほどあるということを。自分の本当の居場所とは。。。
秋田の実家に戻った綾。代り映えしない街。手に入れたいものもなければ、手に入らないものもない。井の中の蛙でいいじゃないか。東京で出会ってきたたくさんの人たち。自分を成長させてくれたたくさんの街。綾のハッピーエンドは…終わらない人生のドラマ、最終回！
聞いたら耳から離れない主題歌「トウキョウコンプリート」も健在！
あとは『東京女子図鑑』といえば忘れてはならないのが、エンディングに流れる「トウキョウコンプリート」。
『Tokyo Girl』でも省略されることなく、日本語歌詞のまま健在です。
「トウキョウコンプリート」
歌：東京リリー＆ローズ（佐藤 真弓）、作詞：大熊猫子、作編曲：ワイルドアニマルズ
let's dance dance dance
ハイスペックな彼氏の
横にいる私の
ゲームの始まりは(トウキョウ)
夢にまで見たもの
砂の城だとしても
足跡残すわ(トウキョウ)
ファーのティペット
仕事も恋も
7cmヒール諦めないの
欲望ジオメトリー
コンプリートに必要な
アイテム果てしなく続く
どこかの誰かに踊らされてる(Let’s dance)
そんなこと知ってるわ
どこかの誰かに踊らされてる(tango)
踊り続けるLet’s dance
Keep on, keep on, keep on, keep on dancing
ピコピコとしたゲーム音で作られたようなサウンドや、盛りだくさんの名詞のデコレーション、過剰な自意識までもあふれた歌詞は、『東京女子図鑑』のテーマソングに本当にぴったりですよね！
日本版『東京女子図鑑』の配信終了の理由は？
ところで、どうして元々の『東京女子図鑑』はAmazonプライムで見れなくなってるの？なぜ？
こちらについては、調べてみても明確な理由はわかりませんでした。
たとえば、「主演俳優の不祥事」というのは配信停止の理由としてはよくありがちです。
調べてみたところ、三軒茶屋編の彼氏・直樹役の阿部力が元SPEEDの上原多香子とW不倫していたことが2017年に明らかになっていました。
ですが、「この不倫騒動が現在の『東京女子図鑑』の配信停止につながっているか？」と聞かれれば、疑問符が付きます。
2021年ごろまでは普通に『東京女子図鑑』が見れてた気がするので、阿部力が原因だったらもっと早く見れなくなってそう。ちなみに、直樹はドラマ内屈指のいいヤツだと思ってたんだけど不倫しちゃってたのねー。しかもお互い既婚者同士のW不倫！
そのほかの可能性として、Amazonが配信権を借りてきているコンテンツの場合、Amazonと映画会社などとの契約満了後に配信期間延長とならず、そのまま配信終了となることがあるようですが、『東京女子図鑑』はAmazonプライムビデオのオリジナル作品。
特に契約が絡んでくることもなく、ずーっと配信を続けても良さそうなものです。
『東京女子図鑑』が配信終了になっている理由については、はっきりしたことがわからない、というのが現状です。
まとめ：『東京女子図鑑』が見れないは嘘！『Tokyo Girl』を楽しもう！
2023年9月現在も、『東京女子図鑑』は一見配信終了となっていますが、『Tokyo Girl』のタイトルでまだまだしっかり楽しむことができます。
まだ見たことがない方も、良くも悪くも色々な感想が出てくるこの作品を一度ご覧になってみることをおすすめします。
特に私のように、地方から東京に出てきて住んでいる方にとっては、「軽薄だなぁ～」と主人公の綾を笑いつつも、しっかり身につまされるところも多々ある（はずの）得難い視聴体験になることを保証します。
1話あたりが20分ほどだし、11話全部を見ても4時間かからないから、ちょっと時間があるときやスキマ時間にもおすすめ！
『Tokyo Girl』が気に入った人に、その他のおすすめ
あとは、『Tokyo Girl』を見て気に入った方は、原作の『東京女子図鑑』を読むのも一興ですが、ネタに振り切って読んだり、文化人類学的な学術的興味がある人にしかおすすめできないかなー、というのが正直なところ。
原作の『東京女子図鑑』は、Kindle Unlimitedで無料で読めるので、会員の人か、「Kindle Unlimitedの無料期間に読んでみるかなぁ」という人は、試しに読んでみてもいいかもしれません。
あとは海外版の『北京』、『上海』、『台北』女子図鑑もあるけど文化的な違いもあってあんまりピンとこないかなぁ。日本の男子版『東京男子図鑑』は、『東京女子図鑑』に比べると色々薄くっていまいちな感じ。
そんな中でもちょっと違った方向からおすすめするのは、『あのこは貴族』。
人工的なキラキラ感こそ影を潜めるものの、『あのこは貴族』では、登場人物を通じて「東京と地方」の関係がより精緻に描かれ、『東京女子図鑑』とは違った東京の顔を描き出しています。
『あのこは貴族』は上記の原作の小説のほか、映画化もされており、Netflix、Amazonプライムビデオで見ることができます。
残念ながらAmazonプライムビデオの見放題の対象ではありませんが、レンタルすることができます。
この1作だけのためなら、Netflixの契約よりも、Amazonプライムビデオでのレンタルのほうが安いので、そちらがおすすめです！
それではまた別の記事でお会いしましょう！
