【解決は簡単!】テレビの音をbluetoothで飛ばすやり方とは

合理的な生活

テレビの音をBluetoothで飛ばしたいんだけど、どうしてもペアリングできない…。
テレビはBluetooth対応って書いてあるのに…。

その理由は簡単、テレビの「bluetooth対応」はだいたいの場合、「受信のみ」だからです。
家庭用のテレビがbluetoothの「送信」に対応しはじめたのは、2017年~2021年とごく最近のこと。
ごく最近テレビを購入されている方を除けば、大半の方は音声をbluetoothでオーディオやイヤホンに飛ばすことはできないのです。

しかし、ここであきらめたり、あわてて最新型のテレビをポチったりする必要はありません。

「bluetoothトランスミッター」というかんたんな機械をテレビにつなげることで、どんなに古いテレビもbluetoothで音声を飛ばせるようになります。

テレビの音をbluetoothで飛ばせるトランスミッター
「bluetoothトランスミッター」はこんな機械。そんなにお高くない。

この記事では、実際のbluetoothトランスミッターの選び方、使い方をくわしく紹介していきます。

この記事でこんな悩みは解決!
  • いまは有線のイヤホンを使っているけど、イヤホンの線が短くて画面が近すぎ
  • 大音量で映画を見たいけど、有線イヤホンが邪魔
  • 音だけでも聞ければいいんだけど、テレビの前から離れられず、家事ができない
  • 夜中に音量を気にしながらテレビを見るのが嫌になった
  • どのトランスミッターを選べばいいか基準がわからない
  • 朝のシャワー中にBSワールドニュースを聞きたい(←私の場合)

では続けましょう。

  1. どんなテレビの音声も飛ばせるbluetoothトランスミッターとその選び方
    1. そもそもトランスミッターってどんなもの?
    2. テレビ用のトランスミッターを選ぶときのポイントは?4つの観点から
      1. テレビ用トランスミッターのポイント①充電しながら使えること
      2. テレビ用トランスミッターのポイント②Bluetoothの通信距離
      3. テレビ用トランスミッターのポイント③音質(入力端子の種類)
        1. Bluetoothのバージョンは最新の方がいい?Bluetooth論争を超えて
      4. テレビ用トランスミッターのポイント④価格
  2. おすすめのテレビ用トランスミッターはこの3つ!
    1. バランスの良い一押しのbluetoothトランスミッター、BT-B20
    2. 安心と信頼、飛距離でBluetoothトランスミッターを選ぶなら、400-BTAD011(サンワダイレクト)
    3. もっとお安くテレビの音をbluetoothで飛ばすなら…(Oldstar)
    4. AnkerのBluetoothトランスミッターは廃盤に。そしてレシーバーに要注意!
  3. bluetoothトランスミッターの使い方 ― 音声を飛ばすまでわずか2ステップ
    1. 【ステップ1】bluetoothトランスミッターとテレビをケーブルでつなぐ
    2. 【ステップ2】bluetoothトランスミッターの電源を入れ、ペアリング
    3. 【おまけ】テレビとbluetoothから同時に音声を出力する方法
  4. ついにテレビもbluetooth対応でワイヤレス化!便利な生活はつづく
    1. おすすめテレビ用Bluetoothトランスミッターのまとめ
      1. 1番のおすすめ!バランスの良いbluetoothトランスミッター、BT-B20
      2. 安心と信頼、飛距離でBluetoothトランスミッターを選ぶなら、400-BTAD011(サンワダイレクト)
      3. とにかくお安くテレビの音をbluetoothで飛ばしたい方は(Oldstar)
    2. まだまだほかにもある!「買ってよかった!」のおすすめ記事

どんなテレビの音声も飛ばせるbluetoothトランスミッターとその選び方

どんなテレビの音声も飛ばせるbluetoothトランスミッターとその使い方

だいたいのテレビはbluetoothの送信に対応していないことはすでに書きました。

以下のように最近発売されたテレビはbluetoothの「送信」に対応しているものもありますが、お持ちの方はそんなに多くないでしょう。

<国内シェアトップの4大テレビメーカーのbluetooth「送信」対応表>

メーカー(ブランド) 対応モデル
ソニー(BRAVIA) 2017年モデルから
シャープ(AQUOS) 2019年モデルから
パナソニック(VIERA) 2020年モデルから
東芝(REGZA) 2021年モデルから

私が持っている2014年製のテレビも、もちろん非対応。

そんなときに使うのが、「bluetoothトランスミッター」です。

そもそもトランスミッターってどんなもの?

トランスミッター(transmitter)は、日本語で言えば「送信機」です。
情報を遠くに送信するための機器で、今回の場合で言えば、テレビの音声(=情報)をBluetoothの電波に変え、離れた場所にあるBluetoothイヤホンやスピーカーに送信する役割を果たします。

トランスミッターを使うことで、テレビの音声をヘッドホンやスピーカーに飛ばすことができる
テレビと繋げたトランスミッターから、Bluetoothを通じてヘッドホンやスピーカーに音声を飛ばす。(イメージ図)

テレビ用のトランスミッターを選ぶときのポイントは?4つの観点から

では、テレビの音をBluetoothで飛ばす目的のためには、どのようなトランスミッターを選べばいいのでしょうか?
ポイントは4つあります。

テレビ用bluetoothトランスミッターを選ぶときのポイント
  1. 充電しながら使えること
  2. Bluetoothの通信距離
  3. 音質(入力端子の種類)
  4. 価格

以下ではそれぞれのポイントについて解説していきます。

テレビ用トランスミッターのポイント①充電しながら使えること

もし、トランスミッターが充電されてからしか使えないと、使いたいと思ったときにすぐに使えないですよね。

それに使ったらまた充電、っていうのもめんどくさいし、途中で充電が切れるのもやだ。

充電しながら使えることは、テレビ用のトランスミッターとしてはマスト条件です。

テレビ用トランスミッターのポイント②Bluetoothの通信距離

テレビから離れた場所に音声を飛ばすことを前提としているため、Bluetoothの飛距離も重要です。
とはいえ、日本の平均的な家の大きさですと、Bluetoothの通信距離は10mもあれば十分でしょう。

なので、Bluetoothの通信距離が10m以上あればテレビ用トランスミッターとしては十分かと思います。

テレビ用トランスミッターのポイント③音質(入力端子の種類)

音声を飛ばすことを目的としているため、音質もこだわりたいところです。

音質は、もちろん使用するBluetoothイヤホンや、Bluetoothスピーカーにも左右されますが、トランスミッター側にも重要な要素があります。
それはトランスミッターの入力端子

トランスミッターの入力には、「3.5mmイヤホン端子」、「同軸デジタル端子」、「光デジタル端子」がありますが、最もロスが少ないのは「光デジタル端子」

「光デジタル端子って何?」という方向けに、光デジタル端子は↑のように独特の形をしています。なお、のちほど紹介する光デジタル端子対応のトランスミッターには、すべてこの光デジタルケーブルが付属していますのでご安心を。

音質は良い方がいいかも~

という方は、「光デジタル端子」に対応しているトランスミッターを選びましょう。
(なお、「光デジタル端子」の次にロスが少ないのは「同軸デジタル端子」です)

Bluetoothのバージョンは最新の方がいい?Bluetooth論争を超えて

「音質」と「Bluetooth」が話題になると出てくるのが、「Bluetoothのバージョン問題」。
「Bluetoothのバージョンは、やはり最新じゃないと」というのがまことしやかに囁かれていますが、実際は2023年11月現在、Bluetoothのバージョンが5.0以上であれば5.1でも5.2でも音質には影響がありません。

ただし、ひとつ前のバージョン4.2になると、通信速度がぐっと遅くなるのは事実。
遅延や音質の劣化防止のためには、5.0以上のBluetoothのバージョンに対応していればOKです。

テレビ用トランスミッターのポイント④価格

もちろん価格も重要です。
とはいえ、そこは費用対効果にはこだわりのある私。
次項のおすすめのトランスミッターでは、しっかりコストパフォーマンスが良いものを選ばせていただきましたので、ご安心ください!

おすすめのテレビ用トランスミッターはこの3つ!

おすすめのテレビ用トランスミッターはこの3つ!

ご説明した4つの観点から、おすすめのテレビ用トランスミッターを3つ選びました。

バランスの良い一押しのbluetoothトランスミッター、BT-B20

私が実際に購入し、使っているbluetoothトランスミッターです。
「充電しながら使える」「10m以上の通信距離」「光デジタル端子が使える」というポイントを満たし、「価格」も3千円台と高くなかったことから購入しました。

ざっくり以下の機能があります。

bluetoothトランスミッターBT-B20のざっくりスペック
  • bluetoothの通信距離は10m
  • bluetooth5.0に対応
  • bluetoothの送信も受信もできる
  • 2台同時にbluetooth接続可
  • 3.5mmイヤホン端子、光デジタル端子に対応
  • 充電後、送信モードで22時間、受信モードで18時間使用可(充電しながらの使用も可)

なお、このトランスミッターはEletoker、Mekanoなど多数のメーカーの名義で製品が出ていますが、型番はどれも同じ「BT-B20」で機能も同じ。
どうやら製造元は一緒で、ラベルだけが売り手に応じて貼り替えられているようです。(ちなみに私が買ったのは「Agedate」という謎のメーカーのBT-B20)

こう聞くと一抹の不安を覚えますが、私のBT-B20は、購入から1年以上が経った現在も毎日まったく問題なく使えています。

安心と信頼、飛距離でBluetoothトランスミッターを選ぶなら、400-BTAD011(サンワダイレクト)

ちょっとメーカーが心配かも…

という方は、以下のサンワダイレクトのBluetoothを使えばよいでしょう。
少しだけ値段は張りますが、安心と信頼の国内メーカー品です。(なお、製造は中国国内)

また、Bluetoothの通信距離が「最大100m」となっているため、大きな家に住んでいたり、「庭などの屋外にまでテレビの音をBluetoothで飛ばして聞きたい」といったニーズにもかなう商品です。

bluetoothトランスミッター400-BTAD011(サンワダイレクト)のざっくりスペック
  • bluetooth5.0に対応
  • bluetoothの送信機能のみ
  • 2台同時にbluetooth接続可
  • 3.5mmイヤホン端子、光デジタル端子、同軸デジタル端子に対応
  • 使用時は電源要(バッテリー駆動なし)
  • bluetoothの通信距離は最大100mで豪邸での使用も安心!

もっとお安くテレビの音をbluetoothで飛ばすなら…(Oldstar)

もうちょっと安いものがあればなぁ…

という方向けに、2千円未満でも買えるbluetoothトランスミッターをご紹介します。

機能に制限はありますが、テレビの音をbluetoothで飛ばす、という目的には十分です。

bluetoothトランスミッター(Sungale)のざっくりスペック
  • bluetoothの通信距離は不明(室内の仕様には十分?)
  • bluetooth5.0に対応
  • bluetoothの送信も受信もできる
  • bluetoothの同時接続は1台のみ
  • 3.5mmイヤホン端子のみに対応
  • 充電後、6時間使用可(充電しながらの使用も可)

6時間稼働という点が心配かもしれませんが、電源が取れさえすれば、充電しながらの使用も可能なので、特に問題ないかと思います。

AnkerのBluetoothトランスミッターは廃盤に。そしてレシーバーに要注意!

以前はAnkerからも「Soundsync」というBT-B20と同等スペックのBluetoothトランスミッターが発売されていたのですが、2023年11月現在、残念ながら廃盤になっています。

なお、同じAnkerで「Soundsync」なる以下の商品が発売されていますが、こちらはトランスミッター(発信)ではなく、レシーバー(受信)のみの機能なので、安いからと言って飛びつかないようにご注意ください。
この製品で、テレビの音をBlutoothで飛ばすことはできません。

Amazonの「Bluetoothオーディオトランスミッター」のランキングでしばしば1位になっているのは大いなる罠。
勘違いした犠牲者が続出しているのではないかしら…。

bluetoothトランスミッターの使い方 ― 音声を飛ばすまでわずか2ステップ

bluetoothトランスミッターの使い方 ― 音声を飛ばすまでわずか2ステップ

ここからは実際の製品でbluetoothトランスミッターの使い方を説明していきます。

【ステップ1】bluetoothトランスミッターとテレビをケーブルでつなぐ

BT-B20本体には、以下の付属品がセットになっています。

bluetoothトランスミッターBT-B20(Agedate)の付属品写真
左からBT-B20本体、大きな輪っかになっているのが光デジタルケーブル、その中の左が3.5mmイヤホンケーブル、右がステレオケーブル、右端が充電用USB(micro-B)

音声ケーブルのいずれかを本体に差し、もう一方をテレビ側の音声出力につなげます。
テレビ側の音声出力は、イヤホンジャックも光デジタルも、すべてテレビの裏側にあるはずです。

bluetoothトランスミッターBT-B20(Agedate)のケーブル差込口
本体の差込口は左から3.5mmイヤホンケーブル(ステレオケーブルでも使用)、入力用の光デジタルケーブル(SPDF IN TX)、出力用の光デジタルケーブル(SPDF OUT RX。テレビからの音声を光デジタルケーブルでひっぱってきて飛ばす場合は、こちらとテレビをつなぎます)、充電用のmicro-B USB

イヤホンケーブルを使う場合は、イヤホンジャックにケーブルを差すだけで音声出力が切り替わると思います。

ステレオケーブル、光デジタルケーブルをテレビに差す場合は、テレビ側で音声出力の切り替えが必要です。
この切り替え方法についてはお持ちのテレビの取説を確認されるか、ググってみてください。

【ステップ2】bluetoothトランスミッターの電源を入れ、ペアリング

テレビとbluetoothトランスミッターをケーブルでつなげたら、次はトランスミッターの電源を入れて、bluetoothイヤホンなどとペアリングしていきます。

bluetoothトランスミッターBT-B20(Agedate)のスイッチ
左が電源スイッチ、右がbluetoothの送受信を切り替えるスイッチ(TX=Transmitter(送信機)モード、RX=Reciever(受信機)モード)

電源を入れ、bluetoothを送信するための「TX」にスイッチされていることを確認。

なお、「RX」にするとスマホの音声をbluetoothで受信させ、この装置を介してオーディオスピーカーから出力する場合などに使います。

次にトランスミッターをbluetoothイヤホンなどとペアリングします。

bluetoothトランスミッターBT-B20(Agedate)のボタン
右端のボタンを長押しするとペアリングモードになります。そのほかのボタンは、bluetooth接続している機器の曲送り、曲戻し、再生/停止に使えるようですが、正直使うことはないと思います。

一番右のボタンを長押しでペアリングモードにして、ペアリングしたいイヤホンなどを近くに置きます。

bluetoothトランスミッターBT-B20(Agedate)のランプ
Pairingのランプが常時点灯すればペアリング成功!

ペアリングモードで点滅していた「Pairing」ランプが常時点灯に変わればペアリング成功です。

これでテレビの音声はあなたのbluetoothイヤホンにビュンビュン飛んでいきます。

かんたんだね!
(光デジタルケーブルをRXに差したことに気づかず設定が難航したことはナイショ)

【おまけ】テレビとbluetoothから同時に音声を出力する方法

bluetoothで音声を飛ばしつつ、テレビからも同時に音を出したい、というニーズもあるかもしれません。

今日は皿洗い当番なんだけど、番組が面白すぎて動けない…せめて音だけでも聞ければ…

という場合とかですね。

お皿を洗っているお父さんにも聞こえるように音量を上げたら、テレビを見ているお子さんは耳が遠くなっちゃうし、ご近所迷惑ですよね。

イヤホンからの出力を使ってbluetoothを飛ばしている場合は、テレビと同時に音を出すのがわりと簡単にできるみたいなので、4大メーカーの設定についてもまとめました。

<4大テレビメーカーのイヤホン出力とスピーカー出力を同時に行う方法>

メーカー(ブランド) 設定方法
ソニー(BRAVIA) 設定→音声設定→ヘッドホン使用時設定→スピーカー・ヘッドホン併用
シャープ(AQUOS) 設定→機能切換→外部端子設定→ヘッドホン→モード2
パナソニック(VIERA) 音量調整→スピーカーとイヤホンの同時出力→する
東芝(REGZA) 設定→音声設定→ヘッドホン用出力モード→親切モード

ついにテレビもbluetooth対応でワイヤレス化!便利な生活はつづく

ついにテレビもbluetooth対応でワイヤレス化!便利な生活はつづく

bluetoothトランスミッターがあれば、テレビの音声をワイヤレスでどこでも聞けるようになり、生活がより自由に便利になることうけあいです。

私もこのbluetoothトランスミッターを使ってお風呂に置いてあるスピーカーにテレビの音声を飛ばすことで、朝のシャワー中にBSワールドニュースを聞くことができるようになり、QOLが爆上がりしました。

おすすめテレビ用Bluetoothトランスミッターのまとめ

最後にもう一度、おすすめのテレビ用Bluetoothトランスミッターをまとめておきます。
買い物の参考にしてください。

テレビ用bluetoothトランスミッターを選ぶときのポイント
  1. 充電しながら使えること → テレビ用に使うなら必須機能
  2. Bluetoothの通信距離 → 10m以上あれば十分!
  3. 音質(入力端子の種類) → 音質を考えるなら「光デジタル端子」に対応としたい
  4. 価格 → もちろんコストパフォーマンスは重要!
  BT-B20

400-BTAD011
(サンワダイレクト)

Oldstar
充電しながら使える
Bluetoothの通信距離
音質(光デジタル端子対応)
価格
備考 バランスの良いおすすめ品 国産メーカーの安心感+最大100mの通信距離!
機能の制限はあるが、とにかく安く買いたいなら

1番のおすすめ!バランスの良いbluetoothトランスミッター、BT-B20

安心と信頼、飛距離でBluetoothトランスミッターを選ぶなら、400-BTAD011(サンワダイレクト)

とにかくお安くテレビの音をbluetoothで飛ばしたい方は(Oldstar)

まだまだほかにもある!「買ってよかった!」のおすすめ記事

この他にもこちらの記事で、私が「特にこれは買ってよかった!」と思ったよりすぐりのアイテムを紹介しています。
生活を便利にする参考にしてもらえればうれしいです。

また、「買ってよかった!」の裏には数々の「買って失敗した!」の経験もあります。
この記事では、そんな「買って失敗」の数々を紹介し、失敗のポイントをまとめています。
失敗しない買い物のためにも、ぜひご一読ください。

それではまた別の記事で!

タイトルとURLをコピーしました