
Kyashカードが大改悪されちゃったし、もうプリペイドカードでポイントを二重取りするお得な方法はなくなっちゃったのかな…
いいえ、まだ残っている方法はあります。
この記事では、プリペイドカードを使ってポイントを二重取りし、トータルの還元率を2.0%に上げる方法を紹介します。
還元率2.0%は、クレジットカードを含め、カード払いで得られる還元率として2021年3月時点で最大級です。
これから紹介する方法は、2021年2月に改悪されたKyashカードの代替手段として利用できるでしょう。
また、還元率は同率となりますが、貯まるポイントが異なるという点で、2021年5月より還元率が3%→2%に低下するVisa LINE Payクレジットカードの乗り換え先としても検討の価値があります。
普段クレジットカードを使っている方なら、プリペイドカードもほぼ同じように使えますので、よりお得になる支払い方法としてぜひ取り入れてみてください。(※)
- 2021年2月のKyashカード改悪後の乗り換え先
- 2021年5月のVisa LINE Payクレジットカード還元率低下後の代替候補
では見ていきましょう。
【プリペイドカードで支払いができないものの例】
通信料金や公共料金/月額課金料金/ガソリンスタンド/高速道路料金/機内販売
Tカード Prime × au PAY プリペイドカードでポイントを二重取り

2021年3月現在、最大級の還元率2.0%を得る方法は以下のとおりです。
- 日曜日にTカード Primeでau PAY プリペイドカードにチャージ(還元率1.5%)
- チャージしたau PAY プリペイドカードで支払いを行う(還元率0.5%)
- 1.と2.のポイント二重取りで合計還元率2.0%
それぞれ具体的に見ていきます。
Tカード Primeは日曜日に還元率が1.5倍になる不思議なカード

Tカード Primeの還元率は、普段は1.0%とそれほど目立つ還元率とは言えません。
しかし、日曜日だけは違うのです。
日曜日にTカード Primeを使用すると、どこで使っても還元率が1.5%と、突如として輝くカードとなります。
百貨店のクレジットカードなど、特定のお店の利用で還元率が増えるカードは色々あります。
しかし、どこで使っても1.5%というカードは、年会費が何万円もするプラチナカードでいくつかあるくらいです。
日曜限定とはいえ、実質年会費無料のカードで1.5%の還元率は破格と言えます。
また、1.5倍になるポイントも、特定の場所でしか使えない独自ポイントではなく、Tポイントと汎用性があるものです。
Tカード Primeの1.5%の還元率が発揮される日曜日に、プリペイドカードにチャージしておくことで、いつでも1.5%の還元率をプリペイドカードに温存しておくことができます。
Visa LINE Payクレジットカードはプリペイド系のチャージに弱い
このあたりで次のような疑問がわいてきた方もいらっしゃるかもしれません。

そもそもVisa LINE Payクレジットカードでプリペイドカードにチャージすれば、還元率をもっと高められるんじゃない?
しかし残念ながら、プリペイドカードを使ったVisa LINE Payクレジットカードのポイント二重取りはできません。
Visa LINE Payクレジットカードでは、Kyashカードなどを含め、プリペイドカードへのチャージがポイント還元の対象外とされているのです。
唯一、Visa LINE Payクレジットカードの還元率を底上げする方法は、d払いを使った方法です。
Visa LINE Payクレジットカードを紐付けることで、d払いでの支払い時に+αのdポイントを獲得することができます。(※)
d払いとVisa LINE Payクレジットカードを使ったポイントの二重取り方法の詳細は、以下の記事で取り上げています。
なお、d払いの支払い方法を、Visa LINE Payクレジットカードなど「dカード以外のクレジットカード」に設定した場合、d払いのキャンペーンの対象外になることがありますのでご注意ください。
au PAY プリペイドカードはポイント二重取りに最適!

では次は、チャージ先のau PAY プリペイドカードについてです。
世の中には無数のプリペイドカードがありますが、au PAYプリペイドカードに行き着いた理由は下記の2点からです。
- プリペイドカードの使用時にもポイントが付き、二重取りで還元率を上げられる
- 還元率1.5%のTカード Primeで有利にチャージができる
まず1.から見ていきます。
二重取りでトータルの還元率を上げるためには、チャージしたプリペイドカードでの支払い時にもポイント還元を受けられねばなりません。
この条件を満たすプリペイドカードは以下の6点です。
カード名 | 還元率 |
ANA JCBプリペイドカード | 0.5% |
ANA VISAプリペイドカード | 0.5% |
au Payプリペイドカード | 0.5% |
dカードプリペイド | 0.5% |
かぞくのおさいふ | 0.25% |
なお、Kyashカードは「クレジットカードでチャージしておいて使う」ということができなくなっているので対象外です。
Kyashカードでの決済時のみ、クレジットカードを支払い元にすることができますが、その還元率も0.2%と、あらためて大改悪ですね。
さらに、TカードPrimeでチャージできるなど、条件を加味すると以下のようになります。
カード名 | 還元率 |
チャージ可能な |
備考 | Tカード Primeでの チャージ判定 |
ANA JCBプリペイドカード | 0.5% | JCB | ✕ | |
ANA VISAプリペイドカード | 0.5% | Visa、Master | VJAグループ、SMBC以外のカードからのチャージ手数料204円 | △ |
au Payプリペイドカード | 0.5% | Master、AMEX、一部のVISA・JCB | ◯ | |
dカードプリペイド | 0.5% | Visa、Master | VJAグループ、SMBC以外のカードからのチャージ手数料204円 | △ |
かぞくのおさいふ | 0.25% | Visa、Master | VJAグループ、SMBC以外のカードからのチャージ手数料204円 | △ |
以上のことから、Tカード Primeでポイントの二重取りをする際に最もお得なプリペイドカードは、au Pay プリペイドカード一択となります。
【ちょっと寄り道】ところで、au PAY ゴールドカードってほんとにお得?
実は、au PAY プリペイドカードとの組み合わせで、還元率がさらに上の2.5%を目指せるカードがあります。
そのカードとはau PAY ゴールドカード。

auのクレジットカードで、au PAYとの相性もいかにも良さそうですが、その通り。
au PAYへのチャージで2.0%のポイントが付きます。
もちろん、au PAY プリペイドカードの使用時に0.5%のポイントがつく点は変わりませんので、還元率は合計で2.5%となります。
でもこのカード、ゴールドカードだけあって、年会費が税込11,000円とお高いのです。
「この年会費分をお得に取り戻せるか」と聞かれれば、極めて疑問です。
au PAY ゴールドカードの年会費11,000円は回収できるか?
au PAY ゴールドカードの目玉となる特典には、au PAYへのチャージの他に、auの携帯電話料金の支払いで10%のポイント還元、というものがあります。
この特典をもとに、年会費回収のシミュレーションをしてみましょう。
スマホ、タブレット専門のマーケティング会社 MMD研究所の2020年10月の調査によると、auなどの大手キャリアに支払う月額料金の平均は5,853円だそうです。(※)
この10%のポイントが付くとして、年間で7,023ポイントとなります。
上記のポイントをカード年会費から差し引いて、残りの3,977円分をau PAYへのチャージ時の増額分0.5%で取り返そうとすると、795,400円のチャージが必用になります。
しかし、au PAY ゴールドカードからのau PAYへのチャージで+0.5%のポイントが得られるのは、月5万円、年間45万円までなのです。
よって、au PAY ゴールドカードの年会費に関する結論は、残念ながら以下のようになります。
au PAY ゴールドカードの特典では、年会費11,000円を取り戻すことが難しい
なお、「5,853円」の月額料金は、端末の割賦代金を除いています。au PAY ゴールドカードでも、端末の割賦代金は10%ポイント還元の対象外です。
そもそも、通信費自体を見直したほうがいいのでは?
家族のスマホもすべてauで、年会費以上の還元が確実に受けられる、という方なら計算はまた異なって来るかもしれません。
ただ、個人的には、そもそもスマホの料金に6千円近くもかけているなら、最初の1年間の利用料が無料の楽天モバイルへ乗り換えたほうがいいのではないかと思ってしまいます。
楽天モバイルに移行するだけで、ひとり年間7万円くらいの支払いが0円になりますからね。
当然、私も楽天モバイルに移行済みです。
建物内の電波が弱かったり、若干通信が不安定だったりすることはありますが、よほど急を要する連絡が頻繁にある方以外、プライベートで使う分にはほとんど問題ないレベルだと思います。
通信速度も早いですし。

楽天モバイルの初年度無料キャンペーンは、4月7日申し込み分までで終了となりますので、サービスエリア内の方は、早めの乗り換えをおすすめします。
(なお、たとえ4月7日を過ぎてしまったとしても、現在大手3キャリアをご利用の方なら、毎月3千円、年間3.6万円くらいの通信費が安くなるはずです)
以下、一応、au PAY ゴールドカードのスペックです。
カード名称 | au PAY ゴールドカード |
年会費 | 年会費11,000円(税込) |
還元率 | 基本1.0% au系のサービスの利用で還元率アップ |
国際ブランド | VISA、Mastercard |
発行会社 | auフィナンシャルサービス株式会社 |
支払方法 | 1回払い/2回払い/ボーナス一括払い/ボーナス2回払い/リボ払い/分割払い 1回払い/2回払い/ボーナス一括払いは手数料無料 |
支払日 | 毎月15日締め翌月10日払い |
対応する決済 | Apple Pay |
追加カード | ETCカード 年会費:永年無料 家族カード 1枚のみ無料(2枚目以降は2,200円) |
旅行保険 | 海外旅行:最高5,000万円(自動付帯) 傷害治療 200万円(自動付帯:200万円) 疾病治療 200万円(自動付帯:200万円) 携行品損害 100万円(自動付帯:100万円) 賠償責任 3,000万円(自動付帯:3,000万円) 救援者費用 200万円(自動付帯:200万円) 航空機遅延保険 4万円 国内旅行:最高5,000万円(利用付帯) |
そのほかの特典 | ・ショッピング保険 300万円 ・空港ラウンジサービス(国内主要空港+ホノルル) |
自動付帯の海外旅行保険や、空港ラウンジの利用が必要でしたら、以下の方法で同等以上のゴールドカードを無料で手に入れることができます。
参考にしてみてください。
ポイント二重取り以外にも。Tカード Prime × au PAY プリペイドカードの良いところ

話題が少しそれてしまいましたが、ポイントの二重取りで2.0%の還元率を実現するTカード Primeとau PAY プリペイドカードの説明に戻ります。
以下では、まだ紹介できていなかった両カードのさらなるプラスのポイントを書いていきます。
実はゴールドカード並み、Tカード Primeの海外旅行保険
Tカード Primeは、実質年会費無料のカードでありながら、海外旅行保険が自動でついてきます。
最高補償額こそ劣るものの、最も利用されることが多く、費用も高くなりがちな「傷害・疾病治療保証」が200万円自動付帯となる点は、年会費11,000円のau PAY ゴールドカードと同水準です。
クレジットカードの旅行保険は加算されていくので、先述のエポスゴールドとの2枚持ちをすれば、海外旅行保険のかなりの部分をカバーすることができます。
また自由に海外に出かけられるようになったら、Tカード Primeは頼れる一枚になってくれるはずです。
以下はTカード Primeのカードスペックです。(au PAY ゴールドカードと比較しやすいように並べてみました)
カード名称 | Tカード Prime | au PAY ゴールドカード |
年会費 | 初年度無料(1,375円/税込) ※年1回(1円)以上のカード利用で翌年度無料 |
年会費11,000円(税込) |
還元率 | 基本1.0% 日曜日の利用で1.5% |
基本1.0% au系のサービスの利用で還元率アップ |
国際ブランド | mastercard | VISA、Mastercard |
発行会社 | 株式会社ジャックス | auフィナンシャルサービス株式会社 |
支払方法 | 1回払い/2回払い/ボーナス一括払い/ボーナス2回払い/リボ払い/分割払い 1回払い/2回払い/ボーナス一括払いは手数料無料 |
1回払い/2回払い/ボーナス一括払い/ボーナス2回払い/リボ払い/分割払い 1回払い/2回払い/ボーナス一括払いは手数料無料 |
支払日 | 毎月月末締め翌月27日払い | 毎月15日締め翌月10日払い |
対応する決済 | Apple Pay、Google Pay | Apple Pay |
追加カード | ETCカード 年会費:永年無料 家族カード なし |
ETCカード 年会費:永年無料 家族カード 1枚のみ無料(2枚目以降は2,200円) |
旅行保険 | 海外旅行:最高2,000万円(自動付帯) 傷害治療 200万円(自動付帯:200万円) 疾病治療 200万円(自動付帯:200万円) 携行品損害 20万円(自動付帯:20万円) 賠償責任 2,000万円(自動付帯:2,000万円) 救援者費用 200万円(自動付帯:200万円)
国内旅行:最高1,000万円(利用付帯) |
海外旅行:最高5,000万円(自動付帯) 傷害治療 200万円(自動付帯:200万円) 疾病治療 200万円(自動付帯:200万円) 携行品損害 100万円(自動付帯:100万円) 賠償責任 3,000万円(自動付帯:3,000万円) 救援者費用 200万円(自動付帯:200万円) 航空機遅延保険 4万円
国内旅行:最高5,000万円(利用付帯) |
そのほかの特典 | ・TUTAYAのレンタル登録料無料 ・カード盗難保険付帯 |
・ショッピング保険 300万円 ・空港ラウンジサービス(国内主要空港+ホノルル) |
ちなみに、海外旅行保険はどのくらい必要?
年間100万人以上に海外旅行保険を提供する「ジェイアイ損害火災保険」によると、2018年度は被保険者の3.7%が何らかの保険金の支払いを必要としたそうです。
仮に同社で保険をかけた旅行者が100万人だったとすると、3.7万人。
そのうち、300万円の医療費以上を必要としたケースは47件でした。
つまり、運が悪かった3.7%の旅行者のうちでも、99.87%はエポスゴールド一枚で医療費がまかなえた計算です。
海外旅行保険が充実したクレジットカードが一枚あれば、それだけでも心強いですよね。
https://www.jihoken.co.jp/data/trouble.html
au PAY プリペイドカードはau PAYと残高を共有できてお得に使いやすい
au PAY プリペイドカードへのチャージは、au PAYアプリを通じて行いますが、このチャージ残高はコード決済のau PAYと共通で使うことができます。
au PAYといえば、2020年2~3月に行われた「毎週10億円!もらえるキャンペーン」や、2021年2月~3月の「たぬきの大恩返し」など大型キャンペーンが多いので、チャージした残高はよりお得に使うことができるでしょう。

もちろん、au PAYの利用でも0.5%のポイントを二重取りすることができます。
また、au PAY プリペイドカードはマスターカードブランドなので、使える場所には困りません。
ただ、au PAY プリペイドカードには弱点もあります。
海外で利用した場合の手数料が4.0%と非常に高いのです。
クレジットカードの海外利用時の手数料は、通常1.6%~2.5%程度ですから、4.0%の手数料がいかに高いかがおわかりかと思います。
充実の保険で海外旅行時には頼れるTカード Primeですが、支払いに関してはVisa LINE Payクレジットカードなどをお持ちになることをおすすめします。
まとめ:せっかく支払うならお得な方法で

二重取りでポイント還元率を最大化する以外にも、いろいろな魅力が詰まったTカード Primeとau PAY プリペイドカードについて、理解は深まったでしょうか?
Kyashカードが使えなくなったからと言って、すべての希望が消え去ったわけではありません。
まだ、お得な方法は残っているのです。
また、2021年5月以降、Tカード Prime ✕ au PAY プリペイドカードの組み合わせは、もらえるポイントが異なるという点で、Visa LINE Payクレジットカードの乗り換え先としても検討に値するでしょう。
なお、現在、Tカード Primeでは、入会特典で最大7,000ポイントプレゼント中なので、ぜひau PAYプリペイドカードと組み合わせてお得な生活を送ってください。
他にも当ブログでは「本当におすすめできるお得な支払い方法」をまとめています。
こちらから読んでみてください。
それではまたー。